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ゲレンデ接骨院 取材レポート

竜王ゲレンデ接骨院 只野 俊太郎 先生

2015年4月2日 当社・東京支店にて

今年2月、竜王にて。
2年目の貫禄(?)
ゲレンデ接骨院の勤務が終了しましたね。感想をお願いします。
はい、今年も終わったな~、という達成感を感じています。
あと、ちょっとですが、寂しさも感じています。
寂しさ、ですか?
はい、パトロール隊員の方達や、スキー場の皆さんと別れるのがちょっと寂しいんです。連帯感やチームワークもバッチリだったので。でも、去年は夏に竜王で集合してバーベキューやったりしました。
今年もまた会いたいですね。
昨年末、大雪で埋まった駐車場の車
只野先生は今年で 2 回目だったですよね。
去年はシーズンが終わってから、今年のスタートまでの間、何をされていたんですか?
はい、元々、お世話になっていた横浜の接骨院に戻って勤務していました。
私の場合は師匠に恵まれていたというか、少しの間だけ休職扱いにしてくれてたというか、研修に行かせて頂いた感じです。
さすがに今シーズンは、卒業して来ましたので、もう戻る場所はありません。(笑)
では、今後はどうされますか?いよいよ開業ですか?
開業はまだ先だと思います。今は整形外科の求人を探しています。求人誌を見て電話しても、募集していませんとか平気で断られるので少しへこみますね。
実は健生の本間さんにも紹介をお願いしてありまして、来週、面接までセッティングしていただきました。
採用になると良いですね。でも、今回は接骨院ではなく、整形外科ですか。
接骨院では長く経験を積んだので、今度は違う経験を積みたいんです。今度は医師側からのアプローチも、話を聞くだけではなく、体感したいですね。
鎖骨骨折の患者さんを
処置する只野先生
ゲレンデ接骨院では、病院や医師との連携はなかったですか?

患者さんが行く病院が決まっている場所は、紹介状をレセコンから印刷して渡していました。律儀な先生は、キチンとFAXなんかで結果を戻してくれますね。
ただ、毎回そうかというと、実際の現場では次から次に患者さんが来る事が多くて、そこまでの余裕があまりないですね。
あくまでも応急処置なので、如何に早く楽になって、ご自分で病院まで行く事が出来るという事が求められていると思います。

これは一度だけですが、紹介状を書いたわけでも無いのに、ドクターから直接電話を頂いた時がありました。
コーレス骨折の患者さんでしたが、キチンと整復できていたと報告を頂きました。

この時は嬉しかったですね。
今シーズン通して、患者さんはどれ位来られましたか?
(レセコンを確認しながら・・・)、今シーズン全部で293名の患者さんが来ていますね。
内訳は・・・、骨折 83名、脱臼 24名、打撲 40名、捻挫 146名ですね。
やっぱり多いですね~。来院が重なる事もあると思いますけど、一番多く来た日はいつですか?

えーと、(日報を見ながら・・・)、2月26日の木曜日で13人ですね。10人を超えると結構きついです。

実際は、自己判断で痛みを我慢して来院しない患者さんもいるので、怪我の発生数はもっと多いと思います。
こういうケースはたまにですが、来院しても、治療代が必要だという話をすると、我慢してしまう患者さんもいます。
学生のスノーボーダーはとにかくお金を持っていない人が多いんです。保険証の期限が切れてる事も多いですね。
包帯巻き器は必需品
今年は九州から、会員の先生が見学に来られましたね。
はい、皆さん、分院をいくつも経営されている先生方でしたので、正直、緊張しましたが、皆さん真面目で、明るい方ばかりでしたので受け入れ側としても良かったです。
ちょうど、見学に入って頂いている時に、あまり患者さんが来なかったので、そう意味では残念でした。
接骨院の経営には、治療技術や経験も大切ですが、患者さんとのコミュニケーションや経営者としての経営力も大事だという話を聞かせていただき、良い刺激を得ました。
この経験も、正直、モチベーションが上がりましたね。
最後に、柔道整復師の先生たちへ一言お願いします。
これを読んでいらっしゃる皆さんは、開業している先生方も多いと思いますので、自分みたいに少しの経験で生意気かもしれませんが、やはり機会があれば、この様な現場を経験された方が良いと思います。
考え方は色々ありますので、何が正しいという事は無いと思いますけど、ゲレンデは柔道整復師に求められる役割を最大限生かせる現場の一つだと思います。
更に、スキーやスノーボードをされる方や、これからやろうという方にはもっと良い職場かもしれません。僕も、休みの日やナイターで滑っていました。良い気分転換になりましたね。もちろん、ケガはしない様に気をつけて滑っていましたよ。(笑)
只野先生、ありがとうございました。今シーズンもお疲れ様でした。